夢見る旅路

江戸東京発今昔物語

歴史探訪、名所、読書録、カメラ、日用品などの雑記帳、備忘録。

鬼平

鬼平「狐火」亀有、市ヶ谷界隈を歩く

文春文庫 池波正太郎『鬼平犯科帳(6)』「狐火」より 新宿(にいじゅく)の渡し 密偵のおまさは、佐倉の叔母の葬式帰り、下総の松戸を出て、新宿(にいじゅく)の渡口へさしかかる。 おまさは、渡し口のわら屋根の茶店から、大盗賊・狐火の勇五郎の右腕とい…

鬼平「あきれた奴」市ヶ谷、両国界隈を歩く

文春文庫 池波正太郎『鬼平犯科帳(8)』「あきれた奴」より 今回の話の主役は、火付盗賊改方同心・小柳安五郎。 小柳の妻は、非常に難産で母子ともに亡くなった。 市ヶ谷・坪井主水道場 その後、小柳は人が変わったように仕事に、稽古に打ち込む。 以前の安…

鬼平「むかしの男」雑司ヶ谷、護国寺、根津、庚申塚界隈を歩く

鬼平「むかしの男」雑司ヶ谷、護国寺、根津、庚申塚界隈を歩く 文春文庫 池波正太郎『鬼平犯科帳(3)』「むかしの男」より 長谷川平蔵が留守中、江戸の目白台にある平蔵の私邸に、妻の久栄へ宛てられた一通の手紙が届けられる。 雑司ヶ谷の鬼子母神 「ごめ…

鬼平「泥鰌の和助始末」浅草、南新堀界隈を訪ねる

文春文庫 池波正太郎作 鬼平犯科帳 泥鰌(どじょう)の和助始末 より 鬼平犯科帳〈7〉 (文春文庫) 作者: 池波正太郎 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2000/06 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 1回 この商品を含むブログ (14件) を見る この作品は、江…

鬼平「大川の隠居」日本橋から吾妻橋界隈を船で行く

今回は、鬼平犯科帳6巻「大川の隠居」より 江戸橋から大川こと隅田川までを歩く・・・のではなく、今回は水上を船で訪ねます。 ある晩、長谷川平蔵が風邪をこじらせ寝込んでいるところに、あろうことか盗人が入り、亡父の形見の銀煙管を盗まれてしまう。 し…

鬼平「瓶割り小僧」 神谷町〜麻布鼠坂界隈を歩く

今回は、著者池波正太郎自身が選んだ鬼平五選の1つでもあり「瓶割り小僧」の舞台、神谷町〜麻布鼠坂界隈を歩く。 石川の五兵衛を捉えたものの、一向に素性を吐かない五兵衛。 長谷川平蔵も、どこかで見た男とは思っていたが、思い出せない。 そんなある時、…

鬼平のTV時代劇(吉右衛門版)も、アニメ版もエンディングテーマが良い

鬼平のTV時代劇(吉右衛門版)も、アニメ版もエンディングテーマが良い 鬼平犯科帳TV時代劇版 エンディングテーマ 鬼平犯科帳TV時代劇版は、火付盗賊改方長官の長谷川平蔵役を 松本幸四郎(八代目) 丹波哲郎 萬屋錦之介 中村吉右衛門(二代目) と、名だた…

鬼平犯科帳 「谷中いろは茶屋」界隈を歩く

今回は、池波正太郎著 鬼平犯科帳「谷中・いろは茶屋」界隈を歩く。 火付盗賊改同心、兎忠(うさちゅう)こと木村忠吾が、谷中の岡場所いろは茶屋の菱屋のお松の元に入り浸る。 ここは〔いろは茶屋〕とよばれる岡場所であって、貞享の時代から谷中・天王寺門…

鬼平犯科帳 「本所・桜屋敷」本所界隈を歩く。墨田区

今回は鬼平犯科帳 「本所・桜屋敷」界隈を歩きます。 鬼平犯科帳〈1〉 (文春文庫) 作者: 池波正太郎 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2000/04 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 40回 この商品を含むブログ (113件) を見る 本所歩きは、というより鬼平…

鬼平 血頭の丹兵衛 清水門外の火付盗賊改方役宅

アニメ版の鬼平が始まった。 「血頭の丹兵衛」は東海道の島田宿が主な舞台だが、アニメ版の第一話なので、今回は火付盗賊改方の役宅について。 清水門外役宅 長谷川平蔵が、五ヶ月ぶりに、清水門外の役宅へあらわれ、牢屋へも顔を見せると、「長谷川さま。ま…