夢見る旅路

江戸東京発今昔物語

歴史探訪、名所、読書録、カメラ、日用品などの雑記帳、備忘録。

テープ台も色々。百均、コクヨ カルカット、ソニック テープカッター スリム

やはり、2度あることは3度ある。

百均で買ってはいけないもの1つはテープカッター、セロテープ台かもしれない。

 

百均のテープカッター

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今回で3代目の百均セロテープ台。今回は特に短く、使用期間3ヶ月ほどだった。

 

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今回も、初代、2代目と同じく、テープの回転軸が折れて使えなくなった。

 

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それと、今回はもう1点、底に張り付いていた滑り止めのゴムのマットがベロベロになり剥がれてしまったのだ。

このゴムのマットがないと、テープ台が動いて使いにくい。

しかし、底のゴムマットが剥がれたのは初。今年の異常な暑さもあったのかもしれない。

軸が折れテープがうまく引き出せず、そしてテープ台があっちこっちに動くストレス。そして子供もよく使うので、これではいつ怪我をしてもおかしくない。

 

無印のテープディスペンサー

もう百均のテープ台は買わないことにする。

さて、次はどの台にしようか。

無印テープディスペンサーも気になっていたが、無印のサイトでの評判がいまひとつよろしくない。肝心の切れ味が悪いという。

(無印のサイトの商品口コミは、意図的に操作していないのが良いですね。)

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コクヨ テープカッター カルカット

続いて気になっていたのが、コクヨのテープカッター カルカット

テープカッターも進化している。

このカルカットは、刃が特殊でギザギザになっていない。そして名前のように、従来品よりも軽い力でカットができるようだ。

そして、刃がギザギザになっていないことで、テープの切断面も綺麗(ギザギザにならない)で、刃にテープのノリが残らなく切れ味も長持ちするという。

コクヨ テープカッター カルカット 白 T-SM100W

コクヨ テープカッター カルカット 白 T-SM100W

 

 評価等を見ても、「もう今までのテープカッターには戻れない」等々の高評価。

ただ、個人的に気になった点は、ちょっと大きい。

幅が7センチ超えの、奥行きの長さが約20センチある。

我が家の小さな机には、ちょっと大きい。

 

ソニック テープカッター スリム

 いろいろ悩んだ挙句(たかがテープカッター、されどテープカッター)。

今回は、ソニック テープカッター スリムという商品にした。

 名前の通り、スリムらしいのと、値段が安いわりには評価も良い。

 

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ただ、ネットには正確なサイズ表記がなかったのだが、届いてみると、これはこれで、けっこう大きい。

測ってみると、横幅約6センチ、奥行きの長さは19センチ弱。でもコクヨのカルカットよりかは一回り小さいから、我が家はやはりこれで良かったかな。

ただ、高さが高いな。ここまで高くしなくても。なにか理由があるのかな。

 

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通常の大巻テープだけでなく、小巻テープも軸の内側にセットして使える。

 

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底の滑り止めも、百均のそれとは比べ物にならないほど、しっかりした作りだ。

これで300円弱。

100均もあの作りで108円・・・考えようによってはお高い気がする。

 

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呉の地名の由来は、九つの嶺の九嶺?造船用材の榑? この世界の片隅にを歩く番外編

呉の地名の由来は九嶺(くれい)?榑(くれ)? 

 

呉の地名の由来は九嶺?

戦後、広島駅前で原爆で母親と死に別れた孤児と出会い、その子を連れて呉に帰るすずさんと周作さん。

呉に着いて、周作さんが孤児を背負い語りかけるシーン。

見い

九つの嶺に守られとろう

ほいで九嶺いうんで

うしろは海

右のんは休山

左のんは鉢巻山

その向こうが広島よ

ほいで まん中のんが灰ヶ嶺・・・

「この世界の片隅に下巻 」P150-P151 こうの史代 双葉社 

この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)

 

好きな名場面です。 

 

f:id:odekakeiku:20180731235913j:plain堺橋から灰ヶ嶺を望む

それで、他の六つの嶺は何だろう?と気になってしまい、図書館で「呉」の地名の由来を調べてみると、「呉」の地名由来で意外な事実が・・・

呉市発行の「呉の歴史」には「呉」の地名の由来について

一方、「船木郷」は、安芸郡域の森林資源を育成・伐採し、造船用材である(くれ)の製材を生業とする山民を「編戸」して設定した「郷」であった。

ふるくから呉市西惣付にある小字「舟木」が船木郷の地に比定されているが(『芸藩通志』など)、みとめてよいと思う。

「呉」という地名の起源を、「呉」の文字から中国から来た渡来人と関係するとか、「クレ」の音から「九嶺」すなわち九つの嶺に囲まれているからだという語呂合わせ的な説はとるに足らず、むしろ造船用材の榑(くれ)の製材をおこなったところに由来するとみるべきであろう

「呉の歴史」第二章古代の呉 第二節 安満郷呉浦と船木郷 P28-P30 呉市発行

ありゃぁ〜;

「呉の歴史」では、呉の地名の由来の「九嶺説」は、語呂合わせ的な説でとるに足らないと一蹴していました(涙

 でも、「呉」の地名の由来の説で、最も有力だとされている、造船用材の「榑(くれ)」から来た説

f:id:odekakeiku:20190325150804j:plain※榑(くれ)・・・切り出した板、材木。加工して建築物や船、その他もろもろに使用する。写真はイメージ。

 

f:id:odekakeiku:20190803113526j:plain歴史の見える丘より、大和ドック跡地

考えてみれば、そのはるか後に、呉に東洋最大の海軍工廠ができ

f:id:odekakeiku:20190803113603j:plain戦艦大和の塔

戦艦として史上最大の排水量を誇った「大和」を作ることになるわけで、「呉」の由来が造船用材の「榑」から来ていたという説も、その後の東洋最大の造船の街へと繋がっているようでもあり、なかなか興味深い気がしました。 

 

とはいえ、やっぱり「九嶺説」も、捨てがたい。。。

 

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呉・江田島・広島戦争遺跡ガイドブック〔増補改訂版〕

呉・江田島・広島戦争遺跡ガイドブック〔増補改訂版〕

 
この世界の片隅に

この世界の片隅に

 

 

こうの史代作「この世界の片隅に」と、山代巴著「この世界の片隅で」

気づいている人は多いと思うけど、「この世界の片隅に」のタイトルついてほんの少し。

 

「この世界の片隅に」と、山代巴の「この世界の片隅で」

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 こうの史代先生の「この世界の片隅に」と、岩波新書の山代巴の「この世界の片隅で」 

この世界の片隅で (岩波新書 青版 566)

この世界の片隅で (岩波新書 青版 566)

 

 一文字違いだけど

「この世界の片隅」(こうの史代)

「この世界の片隅」(山代巴)

両書とも原爆に関係はしているが、内容はかなり異なる。

山代巴の「この世界の片隅で」は、広島原爆投下後の諸問題についてのルポルタージュ。

当然、すずさんも周作さんも、呉も江波も出てこない。

1965年発行と古い本だが文章的には読みやすい。だが内容はかなり重いのです。

原爆で小頭症になった子を持つ父親が、医療の必要がない、医療では治らないという理由で何も援護しない無視を続ける日本政府ではらちがあかず、直接米軍の司令官に当てた嘆願書を書く・・・などは読んでいて、同じく子を持つ親として目頭が熱くなった。当然無視されるのだが。

原爆投下後70年以上たった現在、こういう種の本は出ることがまずなくなったので、ある意味貴重な一冊なのかもしれない。

(こうの史代先生の)「この世界の片隅に」のヒットによって、同書も2017年に復刻されました。

 

「この世界の片隅で」というタイトルも、東京オリンピック開催(1964年)など高度経済成長期でもはや戦後ではないと言われつつあった当時、被爆地ではこんなに苦しんでいる人たちがいるというところから付られけたのかもしれない。

 

f:id:odekakeiku:20180920122129j:plain原爆スラム跡地 基町堤防

そして、かつて広島の基町にあった原爆スラムについての記述も多くある。

こうの史代先生の代表作の1つ「夕凪の街 桜の国」にも原爆スラムは出てくる。

 

「夕凪の街 桜の国」と、大田洋子の「夕凪の街と人と」

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

 

 「夕凪の街 桜の国」は、原爆スラムで原爆症を発病しながら現代と過去との葛藤に悩まされながらも、淡い恋を感じつつ生きて行く女性(皆実)と、その後に続く人々の物語。

 

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そして「夕凪の街 桜の国」も同様に、戦中戦後の流行作家で戦後原爆作家としても著名な大田洋子の「夕凪の街と人と」と、戦中に書かれた「桜の国」からつけられた。

 「夕凪の街と人と」は、原爆スラムやそこ生きる最下層の人たちをとりあげているが、( 大田洋子の)「桜の国」は逆に、戦中に書かれたもので、むしろ内容的には戦意高揚的な作品(桜の国は、ストーリー的にあまり面白みを感じず、まだ読了していません;)。

 

余談だけど、凪とは、風が止まる状態のこと。

 

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広島は三方を山に囲まれ、七つの川が瀬戸内海にそそぐ。夜は陸から海に風が吹き、昼間は逆に海から陸に風が吹く。そして、朝と夕方、風が止まる時がある、それが凪。

夕凪に対して朝凪もあるけど、夕凪は特に暑さが厳しい。

「夕凪の街」というびは、なかなか考えさせられるタイトルだ。

 

こうの先生は、なぜ過去の著作と似たタイトルをつけたのか・・・

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なぜ過去の著作と似たタイトルをつけるのだろう?

こうの先生はかつて、ファン掲示板で「この世界の片隅で」は存在は知っているが読んではいないと書いておられた。

また、こうの先生は「私たちは戦争を知っている人と交流できる最後の世代」ともおっしゃっている。

山代巴も大田洋子ももうこの世にはいないが、今ではもうほとんど読まれていない原爆関連の過去の作品(戦争を体験した人々が書いた本)がまだ手に取りやすい最後(?)の世代に、少しでも気づいてもらえたらという思いもあるのかな。

現に山代巴の「この世界の片隅で」は、復刻されたわけだし。

 そして、両書を手にとった私でした。

ちなみに大田洋子さんとはたまたま縁があって、かなり前にだけど「屍の街」は読みました。

 

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この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)

 
この世界の片隅で (岩波新書 青版 566)

この世界の片隅で (岩波新書 青版 566)

 

 

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

 
大田洋子集 (第3巻)

大田洋子集 (第3巻)

 

 

呉 音戸渡船。潮の流れが早く大型船の往来も多い難所もなんのその。この世界の片隅にを歩く12

前回の、巡洋艦青葉終焉の地から音戸渡船まで歩いて行きます。

 音戸の渡船も「この世界の片隅に」の終戦後、物々交換で島を渡るシーンで少しですが出てきます。

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呉駅から音戸まで歩く

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呉駅から青葉終焉の地まで歩いて来たので、このまま音戸渡船まで歩いてみることに。

ちなみに、呉駅からバスの本数は多いので、通常はバスがおすすめです。

 

 

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といっても、呉駅からだと海岸の道で7〜8km。なかなかの距離です。

すずさんと刈谷さんはリアカーを押しながらずっと歩いてきたわけで(さらに歩く)。

 

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ようやく音戸へとやってきました。手前は最近できた第二音戸大橋。

 

音戸渡船

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 音戸渡船は、音戸の瀬戸と呼ばれる、本州と倉橋島の海峡を渡ります。

その距離、約90m。ゆえに日本一短い航路とも呼ばれています。

 

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船着き場のターミナル(笑)は・・・小さなレトロな木造家屋のような小屋。

 

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料金は大人100円。子供150円。自転車150円。バイク200円。

朝5時半〜夜20時まで運行しているようです(2018年5月)。

 

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ちょっと古ぼけた張り紙を見て、少し驚きました。平成28年3月までは、大人片道70円だったとのこと。

第2音戸大橋の開通や少子化の影響によるものだそうです。

改定後の定期代1ヶ月の定期2500円、学生1500円も安いような。

 

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この音戸渡船には、時刻表がありません。

桟橋で待っていれば、向かいからやってくるようです。

人がいれば運行。なんとも贅沢な。

 

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桟橋に係りの人はいません。お兄さんがいるだけです。

 

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ちょうど、向かいから人を乗せた船がやってきました。

 

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日頃利用されてる地元の方々には日常なのでしょうけれど、旅行者にとってみればわくわくする遊園地のアトラクションのようです。

 

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船に乗船して出航

 

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あっと今に到着です。時間にして3分かからないほど。

 

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倉橋島側も、レトロな雰囲気の発着場です。

道路の路面に、発着所を指した矢印と「呉」の文字。

 

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自転車道の案内のようです。

 

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いつまでも残ってほしい、音戸渡船でした。 

 

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この世界の片隅に

この世界の片隅に

  • メディア: Prime Video
 

 

呉 カフェ飛鳥でモーニング。懐かしい昭和な雰囲気のモガの似合う?喫茶店

カフェ飛鳥

1年の約半分、出張で全国をまわっていた時から、朝食はできるだけその土地の喫茶店でモーニングをとっていました。

今回は、呉で一番有名なカフェ飛鳥さんへ。

 

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前日、街を散歩した時に偶然見つけていたのですが、呉駅からは歩いて1kmほど歩いて10分弱。堺川沿いにあります。

 

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店内はレトロな昭和の雰囲気の喫茶店。店内は奥行きもあってけっこう広いです。

 

モーニング

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この日、訪れた時は

  • トーストモーング 570円
  • サンドモーニング 600円

サンドモーニングを注文。ドリンクは飛鳥ブレンド。

 

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マグカップのデザインが気になりました。

これに描かれているのはなんの建物でしょう?どこだろう?。女性のスタッフの方に聞いてみましたが、もう1人のスタッフの方に聞いてもらっても、これが何の絵なのか、どこを描いたのかわからないとのこと(もしかしたら、さっきまで年配のスタッフならご存知だったかな)。

「この世界の片隅にを歩く」で、ずっと呉の歴史散策をしていたせいか気になってついつい聞いてしまいました。お忙しいのにすみませんでした。

 

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飛鳥ブレンド、サンドウィッチ、本日のサラダ、ゆで卵、味噌汁。

 

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やはり下手なホテルのモーニングより、朝は喫茶店に来てみるものです。サンドウィッチも優しい味で美味しかったですよ。

 

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タバコは吸わないけど、ブロンズ灰皿。

 

遠藤商事 業務用 ブロンズ灰皿 銅 日本製 PHI12

遠藤商事 業務用 ブロンズ灰皿 銅 日本製 PHI12

 

 

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お茶までいただきました。コーヒー、みそ汁、お茶。水分補給はばっちりです。

 

モガとモボ

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なんとなく、振り返って窓を見て思い出したけど、「この世界の片隅に」で義姉の径子さんは、モガ(モダンガール)だっというお母さんの回想のシーンで、こんなような窓側が映し出されていたような。

クローシェ帽をかぶって窓の外を見る径子。

 

のん、呉へ。 2泊3日の旅

のん、呉へ。 2泊3日の旅

 

 と、思ってたら後で知ったけど、のんさんの呉で撮った写真集↑にも、のんさんがモガ風写真をこのお店で撮っていました!

モガが似合いそうって思ってたのは、自分だけではないのね。

余談だけど、モガに対して、当時男性はモボ(モダンボーイ)と言いました。

さらに余談だけど、径子さんがモガっていう設定は、当時モガが流行った背景に、女性もどんどん外へ働きに行く時代になって、自分のファッションにもお金がかけられるようになったから、というのもあるかもしれないです。

 

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ゆっくりと美味しいモーニングをいただけました。

また来ます。ごちそうさまでした。

 

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呉 森田食堂。大正2年創業。名物の湯豆腐とこの店に集う人々は、呉の夜の良き思い出。

田舎洋食いせ屋さんに続き、こちらも呉では歴史のある大衆食堂「森田食堂」さんへとやってきました。

 

森田食堂

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呉駅から歩いて1分ほど。創業は、こちらも大正2年というから、田舎洋食いせ屋さんよりも古い。きっと多くの呉市民、軍属、軍人の人たちが通った大衆食堂だったのではなかろうか。

 

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入って左手の、巨大な冷蔵庫から 自由に食べたいものをとったり、メニューにあるものを頼んだり。

 

名物湯豆腐

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うかつにも女将に「おすすめは何ですか?」と聞いてしまいました。

オススメは「湯豆腐なんて、どう?」と言われ注文。

数分で出てきた湯豆腐は、出汁がとても美味しく優しい味でした。

 

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食堂とはいえ、夜のためかまわりはお酒を飲んでいる人ばかり。お酒は飲まないんだけど・・・と恐る恐る言うと。快くお茶をいただく。

名物の湯豆腐はじめ、料理を写真を撮っていると

「取材か?」と隣の席のおじちゃん、おばちゃんが話しかけてきてくれました。

 

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「ハートの形したレモン!珍しいだろw」と。

聞くと、おじちゃんおばちゃんの夫婦は毎日のように通ってるそうな。

「呉のどこが良かった?」と聞かれ、色々良かったけど、さきほど行ってきたばかりの「音戸の渡船。あれはぜひ、いつまでも残してほしいですね」と言うと、そこから意気投合して色々お話。

「呉は季節的にはいつがいいですか?」と聞くと

「そりゃー春よ。桜の咲く頃」とのこと。お花見に毎年タクシーをチャーターして行く等々。楽しげに話されていた。

二河公園は昔、桜が有名だったと聞いて

この世界の片隅に 中 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 中 (アクションコミックス)

 

  「この世界の片隅に」にも出てきたなーと思い、訪ねてみたり。

 

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色々と勉強させていただきました。

 

ただ途中で、みんなで観戦していたカープが負け出して・・・

まぁいいや。

他のお客さんも楽しげでした。

 

のんさんも来ていたのね

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帰りに気がついんだけど、のんさんコーナーがありました。

のんさんも来てたのね。っていうか、呉の旅写真集も出されていました↓↓ 

 映画「この世界の片隅に」で主役のすずさんの声優をやったのんさん。もちろん森田食堂にも足を運んでいて、呉を楽しんでいたようです。

 

のん、呉へ。 2泊3日の旅

のん、呉へ。 2泊3日の旅

 

 

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呉 田舎洋食いせ屋。元海軍でコックをしていた初代主人が創業。当時の味を引き継ぐカレーと肉じゃが

呉の海軍遺構や「この世界の片隅に」の舞台をずっと訪ね歩いていたら、当時の味を引き継ぐような食事をとりたくなったので・・・

 

田舎洋食いせ屋

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呉市中通りにある、田舎洋食いせ屋さんへ。

 

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こじんまりとした店内は昭和な趣。

 

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ちょっとしたお座敷席があるのもいいですね。

 

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レトロな菊正宗のポスターと、シンプルなメニュー表。

カレーライス(七五〇円)と海軍さんの肉じゃが(四五〇円)を注文。

この菊正宗のポスターは戦後のものだろうけど、つい最近どこかのお店でも見かけたんだけどな〜どこだっただろうか。 けっこう多く出回っているものだと思われます。

 

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「初めてですか?観光ですか?待っている間にに、よろしければどうぞ」と声をかけていただき、観光マップ等をいただきました。独り旅は、無心のこういった心配りをいただくとグッときます。

 

創業大正10年

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田舎洋食いせ屋さんは、大正10年創業。

現在のご主人が、初代主人について色々教えてくれました。初代主人はもともと海軍のお雇いコックのコック長で、軍艦「浅間」で明治天皇に、軍艦「摂津」で大正天皇に料理を出されたこともある方だったらしく、呉の人々にも美味しい洋食を食べてもらいたいと大正10年に田舎洋食「いせ屋」を開業されたとのこと。

 

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 明治時代に創業した広島県初の本格ビアガーデン「日英館」その跡地に、初代が「いせ屋」を開業。

田舎洋食というのは、当時、呉はいくら海軍の鎮守府があったとはいえ、東京や大阪、神戸からみたらまだまだ田舎だったので、あえて「田舎」を付けたとのこと。

いせ屋というのは、初代店主が三重県出身だったかとのこと。

 

カレーライスと肉じゃが 

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旧海軍のレシピをもとに作られたカレー。具も大きくはなく見た目はシンプル。最近のカレーはやたらと具を強調するけど、初期のカレーはこんなような感じだったのかもしれないな〜と勝手に思い美味しくいただきました。

 

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そしてこちらの肉じゃがは、三代目の店主が、30年ほど前にメニューに加えた一品。 

 

旧日本海軍の肉じゃが「甘煮」のレシピ

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色々と教えいただきメモをとっていると、ご店主が「これが当時のレシピですよ」とわざわざ物をどかしてレシピを見せてくれました。

 

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「七分後砂糖入れ」

「三一分後玉葱入れ」などなど分刻みの海軍らしい指示。

当時は作り方はあっても、分量などは記載されていなかったそうです。というのは、艦によって乗員数が異なるから。とはいえ、味を決めるのに大事な食材の分量は、その艦の食事担当の腕の見せ所だったようです。

 

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とまあ、色々お話を聞いて長居をして店を後にしようと思ったら、海自カレーガイドブックなるものまでいただきました。

いろいろ教えていただき、ありがとございました。とても勉強になりました。

そして、美味しかったですよ!

本当にご馳走様でした。

 

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