「納めの観音」
毎月18日は、観音様の縁日。
特に12月18日は「納めの観音」と言って、一年無事に過ごせた感謝や、来る年がより良い年になるようにと、聖観世音菩薩を本尊とする浅草寺へ参詣する人が昔から多いそうです。
この「納めの観音」の前後三日間(12月17日〜19日)に開催されるのが「歳の市」別名「羽子板市」。
「歳の市」「羽子板市」
もともと「歳の市」は、正月用品を売る市だったそうですが、いつからか正月の縁起物として人気のあった羽子板を売る市「羽子板市」になったようです。
羽子板市で扱っているのは、遊ぶ羽子板ではなく、飾る羽子板。
飾り羽子板は、厄払い、女性の魔除として昔から女性へ贈られてきました。
世相の羽子板
昔から主流は、和服女性や歌舞伎の題材をとった押絵の羽子板が中心だけど、最近ではその年に流行ったものの羽子板も多くあります。
先日公開された「アナと雪の女王2」もあれば
今年(2019年)で、放送50周年を迎えた「サザエさん」
浅草と言えば渥美清。第1作目の「男はつらいよ」から半世紀となる今年、50年目の最新作が公開される寅さんも羽子板になっていました。
その隣は、今年大いに盛り上がったラグビー日本代表の羽子板も。
ペイペイやLINE Payなどのスマホ決済ができる露天もありましたよ。
政府のキャッシュレス決済5%還元対象にもなっています。時代ですね。
芸大生とのコラボ
東京藝術大学デザイン科の学生の作品と、羽子板職人のコラボレーションした羽子板。
こちらも販売しているのもあります。
毎年、楽しみにしているけど、最近は、芸大生の作品にもディズニーや、キャラクター物の作品が増えているような気がします。
子供も楽しめる
お絵かき羽子板も作れます。
我が家も、3年ほど前に子供が作りましたなー。
こちらは絵なので、お絵かきした後、実際に羽子板で遊べます。
こちらは、手形スタンプ羽子板。
手形は、その年の子供の成長の記念になるので、意外と良いかも。
より立体感を感じる、夜の羽子板市
羽子板市は、当然、午前から開催しているけど、夜は照明に照らされて押し絵がさらに浮かび上がったよう見える気がして好きです。
境内も入れると、江戸時代にタイムスリップしたような。ちょっと幻想的です。
夜は21時半までやっていて(最終日は20時半まで)、日中のような混雑もないので撮影もしやすいですよ。
早いもので、今年も残すこと10日ほど。
毎年「自分だけ年の瀬の気分がせず、世間から取り残されているような気がする」
そんな方は、浅草寺の「歳の市」に行く事をおすすめします。
「もういくつ寝ると正月か〜」という気分にきっとさせてくれますよ。
と、言っても今年の「歳の市」は終わっているので、来年どうぞ。