御菓子司 新正堂
新橋に「切腹最中」で有名な、新正堂(しんしょうどう)さんがあります。
新橋で、大正元年に創業したことにちなんで、名付けられたそうです。
江戸切絵図 芝愛宕下絵図(一部)尾張屋版 国立国会図書館
ここは、江戸時代、一関藩田村家の藩邸があった場所だそうです。
田村家、田村右京大夫・・・と聞いてピンとくる歴史好きの人もきっといるはず。
忠臣蔵で浅野内匠頭が、松の廊下で刃傷事件を起こした後、田村邸お預けととなり、
即日、切腹した地です。
切腹最中
そうした土地の歴史のいわれから、切腹最中が考案されたようです。
それが、いつからか「お詫びの品」に切腹最中と言われるようになったとか。
切腹とは、武士の刑罰の1つではありますが、自主的に自ら責任をとるということなので(打ち首とは大違い)、これがお詫びの品とされる理由もわかる気もします。
やはり看板商品は「切腹最中」1個200円
景気上昇最中もありました。小判の形に中は黒字をイメージして、黒糖を使っているそうです。
切腹最中と景気上昇最中をセットにした「営業セット」なるものも。。
さすがサラリーマンのまち、新橋の和菓子屋さんだけありますね。
訪れた日は、店内に7、8人ほど、みなさん会社勤めのサラリーマンのようでした。
今回は、切腹最中5個入りを家族のお土産用に購入。
もうすでに、切腹したかのような箱です(笑
餡が出ていて型崩れしやすそうな最中だけあって、箱の作りはしっかりしています。
箱だけでも、少し高級感があります。
贈り物として、人気な理由もわかります。
白装束を纏ったかのような帯。形そのものも美しいです。
たっぷりのつぶあんに、中には求肥が入っていました。
それほど甘くないのも、また良いです。
義士ようかん
他に気になった商品は、こちら義士ようかん。
こちらは、上司や会社へのお土産として・・・
最後は切腹覚悟で「忠義を尽くします」という意味も含むのでしょうか。。。
恐ろしや恐ろしや
驚いたことに、四十七士全員揃っています。
歌川国芳の武者絵で、かっこいいです。
はろぅきてぃの忠臣蔵など、他にも忠臣蔵グッズも多数置いてありました。
近くの愛宕神社の階段登り(出世の階段)より
「出世の石段」なるお菓子もあるとか。
歴史好きの方へのお土産にも、おもしろいお菓子の数々ですが
やはりさすがは、サラリーマンのまち、新橋の和菓子屋さんです。
御菓子司 新正堂
〒105-0004 東京都港区新橋4-27-2
電話:03-3431-2512
営業時間:9:00〜19:30(平日)
9:00〜17:00(土曜日)
休業日:日曜、祭日、年末年始(8月は土曜日も休み)