夢見る旅路

江戸東京発今昔物語

歴史探訪、名所、読書録、カメラ、日用品などの雑記帳、備忘録。

文学

どれが本当のお仙の笠森稲荷?。谷中界隈に三ヶ所ある江戸三美人の一人「笠森お仙」に関連する場所。

今日、2月24日は、江戸の三美人の一人「笠森お仙(かさもりおせん)」の忌日。 江戸の三美人(明和の三美人)の中でも、特に人気のあったお仙さん。 その笠森お仙にまつわる場所が、台東区谷中界隈に三ヶ所あります。 以前から、谷中散策をしていて、この三…

2月15日は西行忌「願わくば花の下にて春死なむ・・・」。そんなにダメな歌?「嘆けとて月やは物を思はする・・・」百人一首86番

今日、2月15日は「西行忌」 願わくは花の下にて春死なん・・・ 史実に残る実際の西行の忌日は、旧暦の文治6年2月16日。 西行の残した有名な歌の一つに 「願わくは 花の下にて 春死なん その如月の望月のころ」 できることなら、春、桜の下にて死にたい。二月…

1月29日は「草城忌」 食欲をそそられる日野草城の食の俳句と、百人一首と

「春暁や 人こそ知らね 木々の雨」草城 1月29日は「草城忌」 今日、1月29日は「草城忌」 昭和初期の俳壇に新しい風を吹き込んだ俳人、日野草城(ひのそうじょう)の忌日。 先日、久しぶりに日野草城の句集を、図書館で見つけて借りて読んでいたので、今回は…

滝沢馬琴の足跡を巡る。武士を辞め小説家に。失明しても執筆活動を続けた偉人

11月6日は「馬琴忌」。 曲亭馬琴(滝沢馬琴)の忌日。 長編「南総里見八犬伝」などで知られている江戸時代の読本作者ですが、日本で初めて原稿料だけで生計をまかなえた著述家とも言われています。 今まで、趣味の散歩で、色々なところで馬琴の案内板を見つ…

万葉集より。大伴家持となでしこの花。家持の忌日8月28日は「撫子忌」と名づけてもいいような

「万葉集」編纂に大きく携わったことでも知られている奈良時代の歌人大伴家持(おおとものやかもち)。 今日、8月28日は「大伴家持」の忌日にあたる(延暦4年8月28日、西暦785年10月5日)。 今回は、大伴家持の忌日近く(夏〜秋)に咲き、家持が愛しよく詠ん…

学問のすすめで「演説」の重要性を説いた福沢諭吉。慶應義塾三田演説館。

「演説」という概念 演説とは英語にて「スピイチ」といひ、大勢の人を会して説を述べ、席上にてわが思ふところを人に伝ふるの法なり。 と、福沢諭吉は著書「学問のすヽめ」(第十二編)の中で述べている。 一見、当たり前のような事を言っているようだが、明…

詩経の「桃夭」を読む。結婚式や婚姻での祝い事に詠まれ続けて来た漢詩

今回は、最古の漢詩集、詩経より昔より結婚式や婚姻の祝いの場等で詠み継がれて来た「桃夭」を読んでみます。 桃夭(とうよう) 「桃夭」 桃之夭夭 灼灼其華 之子于帰 宜其室家 桃之夭夭 有蕡其実 之子于帰 宜其家室 桃之夭夭 其葉蓁蓁 之子于帰 宜其家人 詩…