今回は、文京区音羽の丘の上にある「鳩山会館」へ
小川三知のステンドグラスとバラを見に行った記録です。
鳩山会館
護国寺の正門より伸びる音羽通りにある入り口から、曲がりくねった坂を登りきると、音羽の丘の上に大正時代に建てられた洋館がある。
ここは、大正昭和と活躍した政治家、鳩山一郎が関東大震災の翌年に建てた。鳩山家4代に引き継がれ、現在は一般に公開されている。
鳩山会館のバラ
鳩山会館は、バラの庭園があることでも知られている。
音羽の丘の上に、バラの花園と、建てられてから100年近くたつ洋館。
山手線の内側の都心にあるとは思えない、静かな場所。
1945年に発表された「ピース(平和)」↑というバラを、鳩山一郎は気に入り庭にたくさん植えた。
今では「ピース」以外にも多くのバラの種類が植えられており、初夏と秋に楽しめる。
バラは初夏と秋のみだけど、鳩山会館には小川三知の作った貴重なステンドグラスが多くあるのも見所。
第一応接室の紋章のステンドグラス
洋館に入ってまず右手にある、第一応接室。ここ鳩山会館の紹介の映像が見られるが
暖炉の両脇には、鳩山家の紋章のステンドグラス。
イギリス風の紋章には3羽の鳩。
後ろの緑が借景とってなっている。
第二応接室の花柄のステンドグラス
数々の政治の舞台にもなったという第二応接室。
ここの欄干には、4つの花柄のステンドグラス。
食堂のライチのステンドグラス
そして1番奥の食堂。
ちなみに2019年5月に5夜連続で放送された「白い巨塔」のロケにも鳩山会館は使用されています。
小川三知のステンドグラスが映っていました!
食堂には、ライチの実。
小川三知がこのライチのステンドグラスを作ったのが、大正時代。ライチは楊貴妃が早馬で取り寄せたということでも知られるように、鮮度が落ちやすい果物。大正時代の日本人はライチを食べていたのかはわからないけど、なぜライチなのか興味深いです。
階段の五重の塔のステンドグラス
2階へと昇る階段の踊り場に、一際大きなステンドグラスがある。
1階から見上げるのもいいが、2階から見下ろすのもいい。
この五重の塔は、奈良の法隆寺の五重の塔を模したといわれている。
よく見ると朱色の部分は、二重になっており立体に見えるような工夫がされている。
洋館入り口の鳩のステンドグラス
洋館入り口にも、横に長細い鳩のステンドグラスがはめられている。
入り口のすぐ上にあるため入ってくる時よりも、出る(帰る)時の方が気付きやすい。
係りの方が、「実はこうすると入る時にも、このステンドグラスが見れるんですよ」と、入り口の扉を閉じてくれた。
すると、扉のガラス部分に鳩のステンドグラスが反射して映る。
う〜〜む、、よくできていますねー。