パシフィコ横浜で開催されているCP+2019。その中で、日本カメラ博物館が個人的にとてもおもしろかったので、少し記載しておきます。
日本カメラ博物館
日本カメラ博物館は、日本カメラ財団が運営。
CP+のルーツとなる日本カメラショーに1960年の第1回から関わっているとのこと。
今回はCP+が10回目を迎えることから、10のテーマで古今東西色々なカメラを紹介しています。
10年前のカメラと100年前のカメラ
10年ひと昔とはよく言ったもので、カメラの進歩は今や日進月歩です。
しかし100年前のカメラもあなどれません。
ステレオコダック1型 【1919年・イーストマンコダック・アメリカ】
左右のレンズでそれぞれ撮影し、2枚の写真を同時に見て立体視を得る「ステレオ写真」を撮影できるとか。
100年前にはもうこういう発想があったんですね。
まだまだ100年前のカメラを紹介したいのですが先を急ぎます。
極小型カメラ
極小カメラの歴史は古く、スパイカメラや玩具のようなカメラも製造されてきました。
ミゼット(画像中央)【1937年・美篶(みすず)商会・日本】
日本製のいわゆる豆カメラ。13円50銭という当時としても安い価格で販売されたとのこと。戦後は進駐軍のお土産にとしても好評だったそうです。
マッチボックスカメラ【1944年・イーストマンコダック・アメリカ】
OSS(CIAの前身)用に、約1000台作られたそうです。
固定焦点25mm F5レンズを搭載。これは気がつきません。
ところで、今のスパイはどんなカメラを使用しているんでしょうね。
銃型カメラ
銃型のカメラも歴史は古いようです。玩具のカメラだけでなく、射撃訓練用や暴動の記録に使われたそうです。
マミヤ速写カメラ【1954年・マミヤ光機・日本】
マミヤからも出していました。通称マミヤピストル。135フィルムを使用。
カッコイイけど、これで街中のスナップを撮る勇気はないですね。
フォトレボルバー【1915年・E.クラウス・フランス】
写真乾板を48枚装填可能。乾板の厚さは0.8mmで、グリップ下部を引くと乾板が交換されるそうです。
ドリュー2ー16【1954年・ドリューカメラ・日本】
暗いところでは専用のマグネシウム閃光弾も使って撮影できるとかwちょっと見てみたいです。
回転式射撃監査写真機【1942年・小西六(現:コニカミノルタ)・日本】
旧日本陸軍に採用された射撃監査用カメラです。
箱の内側にも記載がありました。横に五芒星の印が押されているので、やはり旧日本陸軍所有のものでしょう。
照準器が、何ともものものしいです。これで動物園で写真撮ってたら、間違いなくニュースになりますw
ソルトン=ピッカード射撃カメラ マークIII 【1915年・ソルトン=ピッカード・イギリス】
先ほどの旧日本陸軍で使われていた回転式射撃監査写真機の、モデルになったのがこちら。
イギリスだけに一瞬「007」と見えましたが、3007でした。
側面のレバー(どれ?)でフィルム送りができるようです。
トイカメラ・キャラクターカメラ
ミック・ア・マチック【1971年・チャイルドガイダンスプロダクツ・アメリカ】
これはミッキーマウスを模したパチモンということでしょうか。
鼻のところにレンズがあります。
バービービデオガールドール【2010年・マデル・アメリカ】
こちは胸にレンズがあり、背中に液晶モニターがあります。
快獣ブースカカメラ【製造年不明・会社不詳】
「ぼくはブースカ ブー 力持ち〜〜♪」あの快獣ブースカのカメラというのに、ユーモアを感じますw
古今東西、色々なカメラが集結しており大変楽しめました。
ぜひ、実物を見にCP+2019へ足を運んでみてください。
CP+2019
パシフィコ横浜
2019年2月28日(木)〜3月3日(日)