今回は、春の自然教育園について。
国立科学博物館付属 自然教育園
自然教育園は、JR山手線の「目黒駅」、地下鉄「白金台駅」から歩いて7、8分ほどにある、国立科学博物館付属の植物園。
山手線内の都心に残された自然を保護すべく、入園も人数制限される。
入園時に渡されるリボンがその目印。
と言っても、今まで何十回と訪れたけど、まだ入場制限にかかったことはないけどね。
縄文時代にこの地に人が住み始め、室町時代に白金と呼ばれる頃になると、豪族の白金長者の屋敷がこの地にあった。
その後、江戸時代には高松藩松平家の下屋敷、明治時代になると陸海軍の火薬庫、対象時代には宮内省の管轄になり、朝香宮邸が建設される。
戦後は、一時期、外務大臣官邸になったりと紆余曲折し、昭和37年に自然教育園として開園された。
春になると、入ってすぐの「やまぶき」が真っ黄色に咲き乱れる。
やまぶきを見て思い出すのが
「七重八重花はさけれど山吹の 実のひとつだに泣けぞ悲しき」
で、お馴染みの太田道灌だが、この地も道灌とは無縁ではなく、戦国時代には道灌の曾孫が所領していたという記録があるそうだ。
裸足で景色を楽しむ
見所の多い自然教育園だけど、なかでも個人的に好きな場所は、この東屋。
この東屋の奥の場所は、土足厳禁。履物を脱いであがる場所になっている。
そしてここから、四季折々の水生植物園を眺めるのが好き。
のうるし
河川敷や湿地帯に生息する「のうるし」
茎からうるしに似た乳白色の液が出てきて、触るとかぶれるところから、この名前がついた。有毒植物で食べると胃腸炎を起こすそうです。
それにしても、ここの空は広い。山手線の内側にあるとは思えないほどの空間。
マガモも普通に違和感なく、ひょっこり現れます。
バイモ
バイモという名前だけど、芋ではない。
別名をアミガサユリ。観賞用としてでなく、漢方薬の原料にもなる。
ひとりしずか
名前も花の形状も気になる「ひとりしずか」
ブラシ状の花が咲きます。
我が家でつかってる歯間ブラシにそっくり。個人的に「歯間ブラシ」というあだ名をつけてしまったけど、「ひとりしずか」の名前の由来は、花が清楚なところから静御前にたとえて付けられたとか。
にりんそう
2輪の花をつけることから名付けられた「にりんそう」
よく見ると2輪だけでなく、1輪もある。3輪、4輪もあるとのこと。何輪かじっくり見るのも、おもしろい。
いちりんそう
そして、こちらは「いちりんそう」。
いちりんそうにも、2輪つけるものもあるそうですよ。