夢見る旅路

江戸東京発今昔物語

歴史探訪、名所、読書録、カメラ、日用品などの雑記帳、備忘録。

春の自然教育園は、可憐な花が咲き乱れる都心のオアシス

今回は、春の自然教育園について。

国立科学博物館付属 自然教育園

f:id:odekakeiku:20190422224248j:plain自然教育園は、JR山手線の「目黒駅」、地下鉄「白金台駅」から歩いて7、8分ほどにある、国立科学博物館付属の植物園。

 

f:id:odekakeiku:20190422224252j:plain山手線内の都心に残された自然を保護すべく、入園も人数制限される。

入園時に渡されるリボンがその目印。

と言っても、今まで何十回と訪れたけど、まだ入場制限にかかったことはないけどね。

 

f:id:odekakeiku:20190422224254j:plain縄文時代にこの地に人が住み始め、室町時代に白金と呼ばれる頃になると、豪族の白金長者の屋敷がこの地にあった。

その後、江戸時代には高松藩松平家の下屋敷、明治時代になると陸海軍の火薬庫、対象時代には宮内省の管轄になり、朝香宮邸が建設される。

戦後は、一時期、外務大臣官邸になったりと紆余曲折し、昭和37年に自然教育園として開園された。

 

f:id:odekakeiku:20190422224301j:plain春になると、入ってすぐの「やまぶき」が真っ黄色に咲き乱れる。

 

f:id:odekakeiku:20190422230636j:plainやまぶきを見て思い出すのが

「七重八重花はさけれど山吹の 実のひとつだに泣けぞ悲しき」

で、お馴染みの太田道灌だが、この地も道灌とは無縁ではなく、戦国時代には道灌の曾孫が所領していたという記録があるそうだ。

 

裸足で景色を楽しむ

f:id:odekakeiku:20190422224316j:plain見所の多い自然教育園だけど、なかでも個人的に好きな場所は、この東屋。

 

f:id:odekakeiku:20190422224319j:plainこの東屋の奥の場所は、土足厳禁。履物を脱いであがる場所になっている。

 

f:id:odekakeiku:20190422224323j:plainそしてここから、四季折々の水生植物園を眺めるのが好き。

 

のうるし

f:id:odekakeiku:20190422232259j:plain河川敷や湿地帯に生息する「のうるし」

f:id:odekakeiku:20190422232306j:plain茎からうるしに似た乳白色の液が出てきて、触るとかぶれるところから、この名前がついた。有毒植物で食べると胃腸炎を起こすそうです。

 

f:id:odekakeiku:20190422233406j:plainそれにしても、ここの空は広い。山手線の内側にあるとは思えないほどの空間。

 

f:id:odekakeiku:20190422233404j:plainマガモも普通に違和感なく、ひょっこり現れます。

 

バイモ

f:id:odekakeiku:20190422233541j:plainバイモという名前だけど、芋ではない。

 

 

f:id:odekakeiku:20190422233544j:plain別名をアミガサユリ。観賞用としてでなく、漢方薬の原料にもなる。

 

ひとりしずか

f:id:odekakeiku:20190422233556j:plain名前も花の形状も気になる「ひとりしずか」

 

f:id:odekakeiku:20190422233601j:plainブラシ状の花が咲きます。

我が家でつかってる歯間ブラシにそっくり。個人的に「歯間ブラシ」というあだ名をつけてしまったけど、「ひとりしずか」の名前の由来は、花が清楚なところから静御前にたとえて付けられたとか。

 

にりんそう

f:id:odekakeiku:20190422233611j:plain2輪の花をつけることから名付けられた「にりんそう」

 

f:id:odekakeiku:20190422233627j:plainよく見ると2輪だけでなく、1輪もある。3輪、4輪もあるとのこと。何輪かじっくり見るのも、おもしろい。

 

いちりんそう

f:id:odekakeiku:20190422233634j:plainそして、こちらは「いちりんそう」。

いちりんそうにも、2輪つけるものもあるそうですよ。

カラー版 東京の森を歩く (講談社現代新書)

カラー版 東京の森を歩く (講談社現代新書)