夢見る旅路

江戸東京発今昔物語

歴史探訪、名所、読書録、カメラ、日用品などの雑記帳、備忘録。

柿田川湧水群。日本で最も短い一級河川は、家康も晩年を過ごしたいと思っていた富士山からの雪解け水が湧き出る城跡。

今日3月22日は「世界水の日」

地球的視点から、水の大切さと貴重さを世界中の人々が共に見つめ直す日にしようと国連が制定。

そこで今回は以前よく訪れていた静岡県清水町にある

名水百選「柿田川湧水群」について。

新型コロナが流行っているので「霊峰富士から湧き出る神聖な水で流す」との願いも込め、新型コロナの1日も早い収束(終息)を願いつつ

 

柿田川湧水群

f:id:odekakeiku:20200322221028j:plain以前、よく仕事で訪れていた静岡県清水町。時間調整などで時間ができた時に、必ず訪れていたのが「柿田川公園」です。

疲れていても、どんなに嫌なことが続いても、ここに来るとなぜか元気が湧き出てくるような不思議な公園でした。。。

 

f:id:odekakeiku:20200322221039j:plainここは、「柿田川湧水群」として名水百選にも選ばれ、霊峰富士をはじめ周辺の山々に降った雨水や雪解け水などが、湧き出る場所。

交通量の多い、国道1号線に隣接しているとは到底想像ができないほどの自然と、至るところでこんこんと湧き出る水のせいか、公園全体に神聖な雰囲気が漂います。

 

第1展望台

f:id:odekakeiku:20200322221116j:plain富士山周辺に降った雨や雪が、ここ柿田川湧水群に湧き出るまでの期間は、およそ26年〜28年の歳月がかかっているとか(国土交通省のトリチウム濃度分析による)。

12月には、遡上してきた鮎を見ることもできるそうです。

 

第2展望台

f:id:odekakeiku:20200322221120j:plain以前この場所には紡績工場があり、その井戸として利用していたところからも、今でもこんこんと水が湧き出ています。

濃いコバルトブルーの色が印象的です。

 

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時間の許す限り、いつまでも滞在したい、なんとも言えない心地の良い公園です。

 

貴船神社・泉頭城

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縁結びの神様と知られる京都に本宮のある「貴船神社」。

祭神は、水神の高龗神(たかおかみのかみ)。

この神社のあたりは、戦国時代に北条氏が築城した「泉頭城(いづみかしらじょう)」の「西の丸」にあたるとのこと。

泉頭城は東西400m、南北500mほどの戦国期の城郭で、伊豆を守るための国境の城としての役目を果たしていたと考えられています。

豊臣秀吉による小田原征伐の時に廃城。

元和元年(1615年)徳川家康は、泉頭の城郭が大変気に入り、晩年を過ごす場所として隠居御殿の城を造営するように土井利勝、本多正純に命じますが、翌年、家康が没したために取りやめになります。

 

f:id:odekakeiku:20200322221136j:plain大正の頃までは、その泉頭城の城郭もよく残っていたそうです。

その後、この地は工場地となり、一時期は排水によって柿田川が汚染されることもあったそうですが、自然環境保全運動の高まりもあり工場が移転され、現在のような憩いの場所に戻ったそうです。

 

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また、近くに行くことがあったら、是非にも立ち寄りたい場所です。

画像は、2013年4月の新緑の頃に訪れた時のものです。

今現在とは異なっている場合があります。

パナソニック「LUMIX DMC-GF3」で撮影。 

 

www.tabijiphoto.com

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