かつて「航空高専」と呼ばれえていた、南千住の都立高専。
現在は「産業技術高等専門学校」と名前を変えて同じ場所に建っています。
東京にも立派な飛行機の博物館があった
この学校に併設されている「科学技術展示館」が、年に数回ですが、一般にも公開されています。
千葉、芝山の航空科学博物館
埼玉、所沢の航空発祥記念館
神奈川、横浜の三菱みなとみらい技術館などなど
近隣の県には、飛行機に関する博物館があるのに、首都東京には飛行機の博物館がないと思いがちですが、ここ東京にも立派な飛行機の博物館があります。
東洋航空工業TT-10
まず入って、真っ先に出迎えてくれるのは、1952年に設立された東洋航空工業のTT-10。
1952年、昭和27年はサンフランシスコ講和条約が発効され、日本の航空機開発が解禁された年でもありました。
わずか5ヶ月で設計、製作された「TTー10」2機のうちの1機が、ここにあります。
(重要航空遺産)
富士重工エアロスバル
富士重工の自動車ブランド「スバル」から名前をとった、エアロスバル。
299機製造され、うち170機は輸出されています。
サワルナ
フムナ
よく飛行機の主翼付近に座ると見える禁止項目の文字も、日本語でしかもカタカナで描かれていると、ちょっとユーモアに感じます。
漢字で書いた方が、より厳格に禁止しているように感じると思うのですが。
ライトR-3350
高度10,000mの飛行を可能にしたレシプロエンジン。
太平洋戦争中ではB-29爆撃機に、戦後はDC-7などにも採用されました。
富士ベル204B
アメリカのベル社のヘリコプターを富士重工がライセンス生産したもの。
このベルヒューイは西側諸国で10,000機以上が生産され、軍用、警察、民間など幅広く使用されました。
フレッチャーFD-25B
アメリカのフレッチャー社から東洋航空工業が製造権を買い取り、国内で生産したもの。
上には、FD-25Aが吊り下げ展示されていました。
2機とも、重要航空遺産。
ここ「科学技術展示館」は、主に飛行機にまつわる記念日を中心に年に数回のみ一般に公開されています。
高専の中に、こんなに充実した施設があるとは思ってもいませんでした!
もともと飛行機好き少年だったので、大変楽しめましたよ。
そういえば、中学の時に、ここの航空高専を志望していたこともあったような記憶が・・・w