令和元年 2019年11月の酉の日は、8日と20日。
酉の市と言えば、浅草千束の鷲神社。
そもそも、ここの酉の市が有名になったのは江戸時代も中期〜後期になってから。
もともとは現在の足立区花畑(はなはた)にある大鷲神社で、熊手を売っていたのがはじまりで、江戸市中から綾瀬川をのぼって、または馬や歩いてお参りに行っていたそうな。
しかし、江戸市中から少し遠く離れた花畑。
いつからか、浅草に近く吉原のすぐ側の千束の鷲神社の方が「酉の市」として賑わうようになった。
ゆえに
- 花畑の大鷲神社を「おおとり」
- 浅草千束の鷲神社を「しんとり」
とも言うようになった。
しかし「足立区花畑」は、現在でも陸の孤島。東京都なれど、埼玉県との都県境に位置し、近くに鉄道は通っていない。
都バスの路線図を見たら、バスを使えば近くまで行けると判明したので、都バス1日乗車券もあるので、浅草千束の鷲神社から、元祖花畑の大鳥神社へ訪ねてみようと思います。
(500円の都バス一日乗車券があるので「都バス」のみで行きますが、東武線と東武バスを使えば、もう少し花畑大鷲神社の近くまで行けますよ)
浅草千束鷲神社から、足立区花畑大鷲神社へ
まずは、浅草鷲神社の最寄りの「千束」バス停から都バス「草43足立区役所行き」に乗車。
「竜泉」バス停も近いけど、酉の市の際中は「竜泉」からは大勢の人が乗り込むので、あえて「千束」から乗ります。
途中、「千住四丁目」で降りて、同じバス停に来る「北47足立清掃工場」行きを待ちます。
「北47」の「竹の塚」行きは本数もそこそこありますが、「足立清掃工場」は本数も少ないので事前に調べて行くか、ちょっと手前の始発の「北千住」で時間をつぶすといいかも。
しばらくずーーーっと(40分ほど)乗って、「足立清掃工場」の1つ手前の「水神」で下車。
毛長川沿いを歩いて行きます。
毛長公園などの緑地もずっと続いてちょっとしたいい散策路。
毛長川を渡ると、そこは埼玉県草加市。
この川沿いを合流する綾瀬川方面へしばらく歩いて行くと目的地の花畑「大鷲神社」があります。
「酉の市の元祖」花畑大鷲神社
都バスのバス停「水神」から20分強歩いて、ようやく酉の市の元祖「大鷲神社」に到着。
千束の鷲神社と同様にこちらも、多くの提灯が掲げられており、夜も綺麗そうです。
境内へと続く参道の両脇にも屋台が並びます。
大鷲神社本殿。
「酉の市」が開催されていますが意外と参拝客も少なめ。
「酉の市」
「酉の市」自体も、浅草千束の鷲神社に比べれば当然小規模ですが
ゆっくり見られるので、こちらはこちらで趣があります。
境内脇にも熊手を扱う露店が並びます。
「よっ!商売繁盛!商売繁盛!」やってます。
観光客も多く来る浅草と違って、地元密着型、地元のための「酉の市」のような感じが良いです。
花畑大鷲神社あれこれ
境内手前に「力石」がありました。
力石ハンターとしては、見落とせません。
農村だっただけに、農家の男たちの力試しとして使われ奉納されたようです。
しかし、本当に重そう。腰が割れる。。。
他にも、いかにも神通力がありそうな小さな祠があったり
池もあったり。こじんまりとした神社ですが、よく整っており飽きません。
浅草鷲神社とはまた異なった雰囲気が楽しめた、元祖「酉の市」花畑大鷲神社でした。